料金に大きく差がつく?スポット便と定期便について

今回はスポット便、定期便についてお話します。

読んで字の如く一度限りの輸送依頼と一定期間継続する輸送依頼ですね。

スポット便と定期便の違いについて

大まかな特徴としては定期便よりもスポット便が高額になりやすいというものがあります。

スポット便は緊急性が高いか、普段交流の薄い物流企業へと依頼されやすい傾向があり、車両を探す手間や時としてドライバーに残業を強いる案件になる可能性を秘めているから、というのが建前でしょうか。

身も蓋もない言い方をすれば、お得意様と一見さんとの差というものがありますね。

定期便はなぜ安くなるの?

定期便が比較的安くなりがちなのは物流企業にとっても売上を計算しやすくなるメリットがあるからです。

多くの運送会社は一月単位でトラック一台、ドライバー一人あたり必要な売上を持っていますから、安定した仕事があればその時々に高い運賃を請求しなくても目標を達成できるようになるからです。

また安定した仕事を大事にしたいのである程度交渉の余地が生まれるという面もありますね。

スポット便でもコストを抑える方法

なお、近年はプラットフォームの発達により発ちの案件を終えたトラックへついでの依頼としてスポット便を持っていくことも比較的容易になりました。

荷主はコストを削減しやすく、運送会社は一運行あたりの収益を増やせる、という構造ですね。
 しかし、近年の上限規制や2024年の更なる規制を鑑みると、こうした手法によるスポットの物流コスト抑制も限界を迎えつつあるといっていいでしょう。今は過当競争が叫ばれる運送業界も帝国データバンクの報告では倒産率が増加していますからこうした手法も過去の遺物となるかもしれませんね。

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